ダイエットや日頃の運動不足解消にウォーキングやジョギングを始めるのは、とても良いことです。
しかし、せっかく行うならば早くに結果が現れそうなジョギングに挑戦しようと考えてしまいがちになるもの。
果たしてその選択は正しいのでしょうか?
確実に結果を出すためにも、まずはウォーキングとジョギングの違いから理解していきましょう。
目次
ウォーキングとジョギングの違い
単純に言い換えれば「歩く」と「走る」という事になります。
しかし、さらに細かく見ていきますと、ウォーキングの場合は必ず左右どちらかの足は地面に接していますが、ジョギングでは接する時間が極端に短くなります。
ペースが速ければ尚更ですよね。
極端に言えば、ジョギングはジャンプしながらウォーキングしているようなものなのです。
つまり、それだけ運動するためのエネルギーが必要で、消費カロリーも多くなります。
数字で見るウォーキングとジョギングの違い
理屈では分かっても具体的な数字で示されると、よりウォーキングとジョギングの違いが理解できるかと思います。
そこでまずは、単純に消費カロリーだけで比べてみましょう。
例えば、体重が50kgの方が1時間行ったとします。
- 速めのペースのウォーキング···約260kcal
- ジョギング·····約600kcal
数字で見て分かるように、およそ2倍以上の差があるのです。
次に心拍数を比べてみましょう。
- ごく普通に歩く時の心拍数···70〜80
- 速めのウォーキング······110〜120
- ジョギング·········130前後
こうやって数字で比較すると、ウォーキングとジョギングの心拍数にはそれほど差がないように感じます。
ランニングと違い、ジョギングは会話ができる程度の有酸素運動に留めておく必要があるので、むしろこれ以上心拍数が上がるのは望ましくありません。
逆に、ウォーキングを正しい方法で行えれば、ジョギングに匹敵するほどの効果があるということが分かります。
最後に「おっ!?痩せてきたかも♪」と感じるようになる期間は、ウォーキングで2〜3ヶ月後から、ジョギングで2か月過ぎからだと言われています。
ちょうど習慣化してきた頃でしょうか。
1週間や1ヶ月程度で結果を求めるのは早いということ。
焦らずに行っていきましょう。
ウォーキングのメリットとデメリット
ここで言うウォーキングとは、日頃何気なく歩いている「ウォーキング」とは少し違います。
ダイエット目的や健康のためのウォーキングは、正しい方法で行わなくては効果が薄いので注意しましょう。
ウォーキングを意識的に行う時には
- 背筋を伸ばす
- 腕を後ろに引く(腕を振る)
- 目線は前に
- あごを引く
- 股関節が動いている事を意識して
- テンポ良く
- 地面をしっかりと蹴り足を伸ばす
これらの事を常に気を付けてウォーキングを行って下さい。
きっと客観的に見てもシャキシャキと歩いているのが分かるはずです。
正しいウォーキングが理解できれば、普段の何気ない歩きとの違いに気付くことでしょう。
そんなウォーキングのメリットは、ジョギングに比べて体への負担が少なく長く続けられること。
毎朝、または毎晩の日課にしても良いですね。
デメリットはジョギングに比べて消費カロリーが少ない分、ダイエットなど結果が出るまでに時間がかかるということでしょう。
とは言え、故障のリスクが少ない分だけ継続しやすいですから、確実に結果を残せるのです。
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ジョギングのメリットとデメリット
どんなにスローペースでも、やはり「走る」行為ですから体への負担はあります。
それだけに消費カロリーも大きく、ダイエット効果が高いのがメリットと言えるでしょう。
当然望むような結果もウォーキングに比べれば早くに現れます。
その分デメリットも大きい事を理解しておかなくてはなりません。
膝やふくらはぎ、関節などに痛みが出やすく、一度痛いと感じたらしばらくジョギングを中止する必要があるのです。
これではダイエットどころではありませんよね。
それからジョギングに慣れていないと呼吸が苦しくなりますから、その辛さから継続する意欲が失われていくことも。
心肺機能や走るための筋力がつくまでジョギングを続けられるかどうかが、ジョギングダイエット成功のカギと言えるでしょう。
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ウォーキングとジョギングを交互に行うメリットとは?
ウォーキングにもジョギングにも、それぞれメリットやデメリットがあることは理解できましたか?
ならば、それぞれの良いとこ取りをして、もっと効果を高めていきましょう。
例えばジョギングで10分しか走れないのであれば、ウォーキングを1時間行った方がカロリーは多く消費します。
ここで10分のジョギングで終わりにしてはもったいないので、ジョギング後はウォーキングを行いましょう。
ご自身のペースでウォーキングとジョギングを交互に行うことによって、継続する時間を増やせるメリットがあるのです。
これならば体を痛めるリスクも減りますし、心拍数を高く維持できますよね。
「ジョギングダイエットだから走らなくちゃ」と頑張り過ぎるよりも、辛いと感じたり走る気持ちにならない時にはウォーキングに切り替えた方が長続きします。
ウォーキングもジョギングも継続する事によって、初めて結果が見えてくる運動ですから、いかに続けられるかを一番に考えることが大切です。